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  • 執筆者の写真takashi maruyama

グリオーマといわれたとき 

-手術の前に考えたいこと-



今回は脳腫瘍に関する話題です。

患者さんたちと時々話題になるのが、手術の前の不安な時期のことです。


最初の診断の時にどのような説明を受けたか、ネットでどのような情報を入手したのかで、大きく変わってきます。ある日を境に、大きな決断をしなければならない現実が目の前に迫ってきます。


まずはwebでの情報

現実を知りすぎるのが怖いため、本人自身はwebの検索は躊躇していまい、ご家族に任してしまうことが多いようです。

医療の情報サイトを作る側では、なるべく客観的で大きなデータを記載するように作りこみます。ときに文献や個人の意見も載せているものもありますが、素人の方にとっては情報の質まで見極めることはできません。

脳の腫瘍は、予測される種類で治療方法が違います。腫瘍の性質だけでなく、脳のどの場所にどのような大きさで位置するのかも、治療を考えるためには大きな要素です。


医療側からの情報

最初の段階では、たいていがMRIの結果からの説明になります。まだまだ病気の詳細がつかめていない段階です。また、担当された先生は脳腫瘍に精通しているわけではありません。最近の医療の傾向は、楽観的に語ることが許されない傾向にあります。可能性は低いとしても、悪いシナリオを先に話しておかないと、あとから”言った、言わない”で訴えられることもあるからです。


一番のポイントは、脳腫瘍を専門として自らが治療をする医師と、画像をみながら直接話をすることです。腫瘍が大きかったり、症状がすでに出てしまっていて、まずは近くの病院で手術を受けなければならない場合もあります。腫瘍が残っている場合には、すぐに後治療を行うか、または追加の手術を行うことはできないか、考えてみることもあります。


画像をみての予測診断や治療方法の選択は、その医師の経験値で変わります。また、施設での治療方針が異なることも多くあります。グレード2・3では、手術と手術以外の治療方法の選択のなかで、どの順番で治療をするか、手術ではどの程度のリスクを冒すか など、いくつかの選択肢があります。


自分と自分のご家族の未来を託す大事な決断が求められます。後悔のないように、自分の足と目と耳を使って治療を託す施設を決めることをお薦めします。


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STOP アメリカの街角で撮った写真です。


中学生の頃に読んで今でも鮮明に思い出すのが、小松左京さんの「果てしない流れの果てに」という小説です。いわば時空警察のような、タイムトラベルの話です。


2007年頃にNHK BS特集「未来への提言」で若田光一氏とリサ・ランドール氏の解説で、5次元空間の存在が特集されました。 私の好きな映画のひとつ「インターステラ」という2014年のSF映画のなかで、理論物理学者 キップ・ソーン氏の科学的監修で異次元空間が映像化されています。 40年も前に小松左京氏が表現した異次元空間が、映像となって再現された気がしました。 黒板に書かれた数式は科学的検証にも耐えうる内容だそうです。


小松左京、星新一、手塚治虫、 若いころにワクワクして読んだ作家たちです。

そういえば、宇宙に可能性を求めて”インターステラテクノロジー”の社名をつけた方もいます。 時間を操作することが夢物語ではなくなる日がくるのかもしれません。





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