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‘ 高次脳機能障害’、‘ 軽度の意識障害’、‘ 初期の認知症 ’
 症状は似ていますが、どれも診断や治療が難しい病態です
 
脳外科の立場から​
高次脳機能障害と上手につき合うために
​ できることを考えます

 脳を知り 機能を知り 病気を知る

脳腫瘍、高次脳機能障害と上手につきあうためのエッセンス

脳の機能が影響を受けると、記憶力や注意力、集中力が落ちます。

大事な要件を忘れてしまうなどで仕事に支障をきたしてしまいます。

感情のコントロールができなくなって人間関係が損なわれてしまうこともあります。

 

外見はふつうですし、言葉もふつうに話せますので、まわりは気がつきません。

しかし職場や学校、外出先など社会的な環境では小さな問題が起こります。

本人だけでなく、そのまわりで生活されるご家族にも 高次脳機能障害は影響します。

このサイトを立ち上げた目的

 

これまで20年にわたり脳腫瘍の患者に取り組み、多くの患者さんを診てきました。

10年、20年と齢を重ねることができた患者さんの中には、長い時間経過のなかでゆっくりと高次機能障害が進行してしまう方がいます。

病気と長く上手につきあうことが理想です。

同時に、いかに充実した毎日を過ごすかも考えなければなりません。

支援やサポートがなく、一人で問題を抱えて困っている方、

相談するきっかけに出会えずに過ごされている方のために、このサイトを立ち上げました。

☞丸山隆志のプロフィールはこちら

​脳腫瘍に生じる高次脳機能障害

脳腫瘍による高次脳機能障害は 脳卒中や脳の外傷による高次脳機能障害とは少しちがいます。 

治療の後の長い経過のなかで、静かに生じる脳の変化は気がつきにくいことが多くあります。

これまで2000例を超える手術を施した患者さんとともに、時間の経過や放射線治療の後に生じる脳の変化を見守り続けてきました。

脳腫瘍に生じる高次脳機能障害は、長い時間の経過の中でゆるやかに発生します。よって、他の原因により生じる障害よりも支援に結びついていないことも多くあります。

高次機能障害とうまくつき合うためには、脳の状態、治療の内容、生活環境など、背景を考えながら、何が問題なのかを探していくプロセスが必要です。

高次脳機能障害が発生する原因は?

脳腫瘍以外にも脳への放射線治療、加齢、脳卒中、外傷、低酸素など、脳に生じるさまざまな原因により起こります。

けがや脳卒中など脳が直接傷ついてしまう場合や、低酸素や放射線照射など脳を連結するネットワークが壊れてしまう場合もあります。

結果として、脳のつながりが損なわれ、脳の働きに影響がおよんでしまいます。​

高次脳機能障害の難しい理由

傷ついた脳のはたらきが失われてしまうことと、それを補うために他の脳の場所の働きが現れてくる という二つの要素を考えなければなりません。

​また、一つの脳の機能が二つの別々の場所から制御されている場合に、二重解離するともいいます。

​加えて、障害が発生した時からの時間の経過によっても脳の働きは変化していきます。

ではどうしたらよいのでしょう?

何が問題なのかがわかると、なにをすればよいのかがわかります。

障害と気がつかないため、自分には援助が必要だということがわかっていないことも多いのです。

いまの脳の状態をMRIを使って確認します。

判断力や理解力などの脳の検査を行います。

どこに問題があるのか、どんな機能の問題があるのかを調べます。

​問題がわかれば、どうやって克服するかを考えます。

課題克服のためのリハビリテーションや、生活での注意することを考えます。

脳のはたらきを知ることで、ご本人やご家族が日々の生活のなかでできることを考えます。

少しずつですがこの病態への理解が進み、支援体制が作られ始めています。

病態をもとにして社会的なサポートを受けることができるようになりつつあります。

高次機能と付き合いながら、よりよく生きるために、できることは何かを考えていきましょう。

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ソファーの上に男を考えます
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