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  • 執筆者の写真takashi maruyama

キューバの路地裏

キューバと言えば街を走るアメリカのクラシックカーで有名です。しかし、敢えて選んだのはなにげない街角です。ハバナの街を歩くと元気な子供たちとたくさんすれ違います。キューバの湿度と熱気、街ですれ違う元気そうな子供たちが写る、私の好きなキューバの一枚です。


行き交う人々は陽気で親切。街角で汗を拭いていたら、おばちゃんがアイスクリームを買って ’暑いだろ ほら食べな!’ って持ってきてくれました。barでビールを飲んでいたら、初老のおっちゃんが ’俺からのおごりだ ハポネーゼ’  モヒートをおごってくれ、片言どうしでの英語とスペイン語で会話が始まりました。かつて旅したスペインの片田舎でも同じような体験をしました。人懐っこいのはスペイン語圏の特徴なのかもしれません。


長い付き合いの患者さんが来月から半年キューバに滞在するとのことで長期処方を行いました。彼もキューバの魅力に取りつかれ、かれこれ3回も訪れているとのこと。ゲバラが理想とした、老人や子供たちが安心して暮らせる国は、訪れる旅人を温かく迎えてくれる国になりました。


かつて高校生の時の一人旅でロンドンの街角で地図をみていたら、親切な英国人が声をかけてくれました。一人旅だと話したらランチをおごってくれたのですが、彼は黒澤明監督の映画のスタッフとのこと。困っている東洋人の若者をみて声をかけてくれたのです。当時はその価値もわからず、そのままお礼を言って別れてしまいました。撮影の現場を覗かせてくれと言っていれば、、、、


そういえば日本にも多くの外人が訪れています。かつては道に迷って地図みている人をよくく目にしました。今はみんなスマホでスイスイ歩いていきます。最近有楽町の地下で地図を見ている外国人に”may I help you?"と声をかけたら、”日本で生まれてるので大丈夫です”ときれいな日本語で返ってきました。


行き交う人達との出会いは旅の魅力の醍醐味。最短と効率を目指すよりも、地図を閉じて勇気をもって一本裏道を歩いてみましょう。地図には載っていない何かを見つけるかもしれません。キューバも日本も一本裏の路地裏が面白いのです。





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