高次脳機能障害とは
高次脳機能障害とはどんな症状でしょう?
・約束の時間に間に合わない
・どの仕事も途中で投げ出してしまう
・記憶障害を補うための手帳を見ると、でたらめの場所に書いてしまう
・ぼんやりとしている
・何度も繰り返し質問する
・子供の食べ物を取って食べてしまう
・お金を気前よく使ってしまう
・失敗は、上司のせいで自分の責任ではないと言い張る
脳の機能が影響を受けると、記憶力や注意力、集中力が落ちます。
大事な要件を忘れてしまうなどで仕事に支障をきたしてしまいます。
感情のコントロールができなくなって人間関係が損なわれてしまうこともあります。
麻痺や失語は外見や話をすればすぐにわかります。
記憶や判断力といった知的な能力は一見しただけではわかりません。
これらは例のひとつに過ぎません。
意図をもって探さないとわからないような症状もあります。
なにかがちょっとだけ普通と違う という表現のむずかしい、あいまいな症状もあります。
本当は脳へのダメージによる影響が理由で起こっている症状です。
にもかかわらず、外見はふつうなので、まわりは気がつきません。
仕事ができない人、話が通じない人、といったように見られてしまいます。
障害として配慮されることなく、家庭や社会との関係性が損なわれてしまう形で
社会からはじかれてしまうことが多くあります。
問題は高次脳機能障害があることに気がついていないこと
当事者は、自分がどのような「高次脳機能障害」があるのか気がついていない、困っているがどうしてよいかわからない、という方が多いことです。
脳のどのような機能が障害を受けているのか、何に困っているのかを知ることから始めます。
それがわかれば、生活の中で注意をすることができるようになります。
脳の働きは、損なった機能を補うために「代償」という働きをもっています。
高次脳機能障害は、うまくつきあうことができれば改善することができます。
高次脳機能障害の内容や、取り巻く環境を以下に説明しています。