
その名前がでているならば、無条件に作品を観てしまう俳優が ケビン・スペーシー です。
この映画をたまたま観たのも彼が演じているからでした。
この映画は実話に基づいています。ひとりの小さな行動が少しずつ人を動かしていくストーリーです。エンディングでの光の連なりは、感動とともに、前に進む勇気をもらえます。
膠芽腫とともに5年を超えて元気に過ごされている方から教わったのが「恩おくり」という言葉、英語にすると「Pay it forward」と同じ言葉です。彼は、災害という自分ではどうにもできない不条理に、住み家や家族を含めほとんどすべてのものを奪われました。追い打ちをかけるように見つかった脳の病気でした。病気を勉強し、自分の足と目で病院や医師と向き合い、前に進み続けました。
自分の受けた恩は、返すのではなく次の人に送りたい。
だから、恩返し ではなく 恩送りを目指しているんだ。
会話のなかで、あたりまえのように話されたこの言葉を聞いた時の驚きと感動を忘れません。
彼はいま、家族をもち、子を育み、人を対象とした仕事をバリバリと続けています。
高次脳機能障害の方々との活動で、’恩送り’の言葉を紹介させていただきました。
とかく人との接点が少なくなり、やれコンプライアンスだハラスメントだといわれ、人との関係が希薄になりつつある今日この頃です。
いただいた恩を次の方に送る。
ちいさな勇気とちょっとしたお節介があってもいいんじゃないでしょうか。
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