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  • 執筆者の写真takashi maruyama

産経新聞コラム① 自己紹介

月に一度、産経新聞のコラムを担当することになりました。

4月の第一回の記事は自己紹介です。

 新型コロナは私たちの生活に変化をもたらしました。外に出る機会や人と顔を見て話す機会が減り、狭い限られた空間での生活は、高齢の方の認知症予備軍を増やしました。子供達の情緒不安定を引き起こし、さまざまな場面での成長の機会を奪い、経済活動を停滞させました。奇しくも、脳への刺激が少なくなるとどんなことが起こるのか、壮大な社会実験のような3年間を経験したかのようです。


脳のはたらきは複雑です。よく知られているのは、脳卒中のあとにおこる体の麻痺、言葉がうまく話せない失語症、体が震えるパーキンソン病や記憶に関連する認知症です。症状がわかりにくく、普段の生活では気づきにくい高次脳機能障害と言われる症状もあります。脳の障害では、性格や感情にも影響を与えることがあります。


 私は脳神経外科医として、主に脳腫瘍の治療を大学病院で20年続けてきました。未知なる部分の多い脳を扱うことから、脳の働きを知るために多くの新しい技術が開発されてきました。脳の手術の途中で目を覚まして、話をしながら手術を受ける覚醒下手術、後遺障害が出ないよう手術中に脳機能を調べる脳機能モニタリングなど、脳を守るための技術は進化しています。東京女子医大はこれらを先駆けて取り入れた施設で、脳腫瘍の手術件数や、覚醒下手術件数が日本で最も多い施設です。


かつて、脳腫瘍は社会復帰が困難な難病と考えられていました。しかし、治療成績は確実に改善されてきています。かつて「妻を帽子と間違えた男」という脳科学の本がありました。脳神経科医のオリバー・サックス博士が、奇妙で不思議な症状がある患者たちの豊かな生活を描いた医学エッセーの傑作です。脳のどこが障害を受けるとどのような行動が起きるのか、私も自分の患者さん達からたくさん学ばせてもらっています。長い患者さん達とのおつきあいと、脳の手術の経験から、脳のはたらきと脳の病気について少しずつ紹介していきます。


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私は中学校までは高知で過ごしました。土佐の高知といえば '坂本龍馬'。

太平洋に向いてたたずむ姿は、男のロマンをかきたてられます。

司馬遼太郎の「竜馬がゆく」を胸躍らせて読んだものです。

ん? 竜の字が違う。


そうです。史実とは違い、脚色されてストーリーが展開されています。

高度成長期に日本人に向けたエールが込められているといわれているようです。


私が興味があるのは 近藤長次郎


饅頭屋から立身出世し、ユニオン号の調達や、長州藩との連合に尽力、イギリス留学を夢見て果てた努力の人です。

彼が切り開いたレールを坂本龍馬が引き継ぎ、大成を遂げました。

歴史には輝かしい日向の裏に、多くの影もあるのです。

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